2014年 8月 の投稿一覧

野の花

野の花

戸隠の夏は30℃、冬はマイナス20℃まで。

この50℃にも渡る気温の差、この差に耐えて、耐えて美しい花を咲かせます。

京都を歩いている時も同じことを思うのですが、
この厳しい寒暖の差が強さや優しさを伴う美しさを生み出すのでしょうか。

次回はしんしんと雪降る冬の戸隠でおそばと日本酒を楽しみに。
満天の星空も。

戸隠神社 奥社

杉並木(晴れ)

(晴れの日の戸隠神社奥社へ通ずる杉並木)

杉並木(曇り)

(曇りの日の戸隠神社奥社へ通ずる杉並木)

戸隠神社奥社へ通ずるこの杉並木と参道は、熊野古道の大門坂と共に、生涯を通じて何度も足を運びたい、と思うほどお気に入りです。

この並木を通る時は自ずと背筋が伸び、
「いま、この瞬間」に集中できるような気がします。

「木は氣」だな〜、といつも感じますし、人間は自然の一部、自然に生かしていただいていることを再認識させていただいています。

 

鏡池

鏡池

ふらっと信州戸隠へ。
友人にいいよと薦められた早朝の鏡池を眺めながら、

「人間は何も持たずにこの世に生まれ、何も持たずにこの世を去る」

そうすると

「この世の持ち物は所有ではなく、すべてリース」とも言え、そもそも物に対する執着は生まれない、ってことをふと考えていました。

「持っているもの」よりも「持たないものの方が心が強い」といまのところ信じています。
得ることよりも捨てることの方がエネルギーが必要ですからね。笑

10時就寝 5時起床

蓮の花(南禅寺)

日々の習慣の話。

最近になって夜10時(遅くとも11時には)に就寝し、朝5時に起きる、という習慣が定着しつつある。小・中学生時には目覚めがよくなく、8時にしか起きれなかったことを考えるともはやこの習慣は奇跡に近い。笑

この習慣を実行するきっかけとなったのは、フィットネスクラブの立ち上げの仕事で毎日のように終電で、夜食事する時間が遅くなり、食べる内容も乱れ、起きる時間も不規則になり、本来のベストコンディションとはかけ離れた状況の時に、

「朝起きる時間は必ず一定にするように』

と友人に強い口調で言ってもらったからです。

朝起きる時間に加えて、今まで以上に自分の胃腸に入る食べものを意識して厳選するようになり、そのおかげで体の中に溜まっていた老廃物が出ていき、いいエネルギーが入ってくるようになった。さらに睡眠の質も向上し、この習慣が実現できるようになってきた。

以下、余談。
この早寝早起きの習慣のおかげで、この世で花を咲かせる寿命が4日しかなく、朝10時には閉じてしまう蓮の花もじっくりと鑑賞させていただける。幸せである。

戦後史の正体

戦後史の正体

友人から「日本の戦後史の見方が変わっておもしろいよ」と薦められ、手にとってみた。

著者である元外務省・国際情報局長の孫崎享さんが「高校生でもわかる本」を意識され、戦後の日本の外交史をアメリカへの従属路線と自主路線に分け、それぞれの首相の立場や活動を明確にしてくれている。

自身がそうだが、普段政治にあまり興味のない方でも
今までにない新しい視点や気づきを与えてくれる、貴重な作品だと思う。

この本の内容をすべて鵜呑みにできるとは限らないが
教科書に記載できないこと、その内容からの逸脱、そして、メディアによる情報規制・操作を再認識させられた。

この著作のおかげで個人的には岸信介首相への見方がとても変わりました。

個人的に気になった事柄を他に2点ほど。

  • 「第二次世界大戦の終戦日は?」と聞かれれば、日本国民のほとんどが「8月15日」と答えるが、日本以外の国々は東京湾の米国艦上で降伏文書調印式が行われた「9月2日」と認識している事実。
  • 北方領土の「国後島」と「択捉島」は第二次世界大戦中に旧ソ連が戦争に参加することを条件として米国が旧ソ連にプレゼントしたものであるという事実。

ここまで記してくれた著者のその勇気に敬意を表するとともに
歴史の光と闇、陰と陽、明と暗、しっかり物事の二面性を頭に入れ、
最後は自分の頭で考え判断する責任がある、という示唆を与えてくれました。