メディアから離れてみて

2005年の暮れからテレビを観る行為と日経新聞を読む行為を日々の習慣から外してみた。

20代に在籍していた金融業界から教育業界への転職で心機一転、
「仕事に専心する」為の環境づくりが一番の理由だが、
テレビや新聞から得る情報にそもそも本質的な価値を感じなくなっていた、ということもある。

この習慣を取り入れてからの約10年の雑感をメリットとディメリットに分けて考えてみた。

【メリット】

  • 本を読んだり、自然に触れたり、自分と向き合い心身を整える時間が増える
  • 世の中がどう動いているのか、目に入るものや人間の観察から何かを感じ取ろうとする能動的な意識が高まる
  • テレビを捨て部屋の物が減るので心がすっきりし、同時に体に浴びる電磁波からの解放で体の健康を取り戻せる
  • 夜早く就寝し、朝早く起きる朝型のリズムが定着しやすくなるので、朝の時間を有効に使え、仕事での成果が出しやすくなる
  • 本当に大切なものや物事の本質が見えやすくなり、心に余裕ができてくる

【ディメリット】

  • 人前で話したり、人との会話におけるちょっとした場作りや話題作りの材料に欠ける
  • 自宅での映像での芸術や娯楽の鑑賞の機会がほぼなくなる

知識や情報の引き出しはあるともちろん便利だが、
生きていく上では生身の行動や経験から醸成された知恵が大事なところでその威力を発揮する。

特にテレビの普及は1964年の東京オリンピックくらいからでまだ50年、と半世紀にすぎない。インターネットの普及はさらにこれより短く、四半世紀ほどにすぎない。

目の前の現実に起きていることの「本質」や「真実」をしっかり見極めて
自分の道を地に足をつけてしっかりと歩みたい、
とあらためて思う。

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