南禅寺青もみじ

(陽光に照らされる南禅寺境内の青もみじ)

気づくとここ5年ほどの期間に計40回くらいだろうか。
京都の街を訪問し、歩いている。

京都では訪れる地によって宿もその場所にあわせてきたが、
結局ここ蹴上の南禅寺の空気がもっとも心が落ち着き、心身のエネルギーが整う感じがする。前世からのご縁もあるのだろう。
したがって、いまはここが定宿になっている。
余談だが、京都でとてもお世話になっているご友人の方が、
天授庵にご先祖のお墓があるとのことで、さらに勝手ながらこの地にご縁を感じている。

朝早くに目が覚め、大文字山越しにのぼる陽光を体に浴びながら、
鳥のさえずりに耳を傾け、清浄な空気を吸い込み、境内をのんびりと散歩する。
就寝前はだれもいない漆黒の境内にしばし佇み、その日を終える。
これが滞在する時の日課となっている。

この行為を通じて

「このままでいいぞ」

という声なき声を聴き、見えないものに守られている感じを抱きながら、
いままで辿ってきたすべての道のりに感謝の気持ちが湧いてくる。

いままでは一人旅だったが、いつも助けてもらっている友人たちとこの場所への再訪を願っている今日このごろ。