心臓外科医からみた健康

直近2回のブログで代謝について書きましたが、代謝がいいというのは血液のめぐりがいいということとほぼイコールです。普段なかなかみる機会がない血液と血管の観点からの健康を心臓外科医という視野から学ばせていただきました。

「身体の中も外も、老化を左右するのは年齢ではなく循環器系」という著者のメッセージが根幹にあります。年齢は30代でも普段の食事や生活習慣により血管年齢は60代といえる人が手術を担当していて着実に増えている、という事実に危機感を持ち、生業からの使命感で日本人に警鐘を鳴らしています。

自分の血液データを把握しているという前提で、
◯血管の破れや詰まりを解消して若く強くするには
◯高血圧の方の運動法
◯LDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やす食事
◯中性脂肪を減らすには
等々、今日からでも実践できる内容がてんこ盛りです。

そもそも血中の85%は水でできており、命(みこと)のない食事は血中の水に泥を突っ込むようなものです。その日々の蓄積が血液の流れを阻害し、血管のつまりの原因となり、臓器の病を誘発します。血液は21日、皮膚は30〜50日、筋肉は200日、もっとも時間のかかる骨でも2年〜3年で生まれ変わるので、食事を変えることでちゃんと体も生まれ変わるということですね。

この本を通して繰り返し出てくるのは
「健康になるとは生活習慣を変えること。生活習慣とは嗜好であり、嗜好を変えるには思考を変える必要があり、思考を変えるには普段の食べものを変えることだ。」ということばです。

まずは自分を知る、血液のデータを知る、ところからでしょうか。
自身の健康は自ら管理し、いただいたいのちを大切に守っていきましょう。

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