塩の選択

日本人が生きていく上での三種の神器ともいえる、お水、お米、お塩。前回はお米でしたので、本日はお塩について書いてみます。

よく目や耳にする「塩分はひかえめに」のフレーズ。国の命を受け、保健・医療の現場でも「減塩」の大合唱。高血圧を回避することを意図していましたが、ここ数年くらいで「日本人には塩が足りない」ということを指摘する人が増えてきた印象を受けます。

そもそも血液の成分の85%は水で、その水が血管内に残るためには必ず塩が必要といわれています。余談ですが、点滴の目的は水と塩を補うことですし、トライアスロンの給水所にはちゃんと塩が置いてあります。100kmマラソンやアイアンマン等の過酷なレースでは体内の水が切れてしまうことよりも体内の塩が切れることで、足を一歩も踏み出せなくなるほどドラスティックに体がとまってしまう、と競技によく出場する友人のパーソナルトレーナーが言っていました。

さて、普段の生活での塩の不足は低体温をまねくことで、代謝が悪くなり、免疫力が落ちることで、風邪を引きやすくなります。水を必要以上に飲むと体内の塩分濃度が薄まり、お酒は飲めば飲むほど塩分を消費し、フルーツや甘いものも体の塩分との相殺が体内で起こります。警鐘をならしたいわけではなく、必要な塩は日々しっかり摂ることが体の健康と心の健康のためにも大切だということです。

塩なら何でもいいか、というと日本のものも海外のものも製法が異なるものも色々と試してきて、そうではないと体が感じています。海水から直接に生産する本物の自然塩、自然海塩とも日本の伝統海塩とも言えるものが心身に効くと思います。

メンターから紹介していただいた写真の「南大東島」のものもおすすめですし、京の老舗料亭の瓢亭や菊乃井さんも使っている伊豆大島の海水でつくられた「海の精」もおすすめです。

非常時には水とこの塩だけ持ち出せば3週間くらいはなんとか凌げそうですし、塩の有する殺菌作用・洗浄作用で体も顔も頭も洗えるし、歯も磨けるなということをしばしば考えて一部実践しています。笑

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