2017年 5月 の投稿一覧

渋谷青山和食事情


(臨済宗南禅寺派圓光寺のことば)

本日は会社から徒歩でお昼時にいける渋谷、青山の和食どころについて。

日本人は日本で採取されたお水と日本で育った生きた食べものをいただくことで日本人としての心と体、ひいては大和魂が育まれていく、と個人的には考えています。

田んぼ
おひつ膳とおにぎりが有名。お米、お塩、お醤油、お味噌のこだわりが秀逸。焼鮭や鯖味噌煮の定食が定番。飲みすぎた翌日はここのお味噌汁を身体が欲します。代々木が本店で西新宿にもできましたね。

味の浜藤
東急のれん街で10時30分〜21時の通しで営業。ランチのタイミングを逃した15時以降とかに行きます。焼き魚と小鉢が充実。席は狭め。

PARIYA
東急フードショーにあるお弁当テイクアウトのお店。白米と玄米の選択に加え、お惣菜もいろいろと選べるところがいいのでは。目の前のイートインスペースが拡充され、ここで食べれないこともないです。余談ですが、隣の林フルーツのやっているジュースバーはフレッシュで余計なシロップが入っていないので、心身をすっきりさせたい時におすすめです。

いろは
寝かせ玄米のおにぎりを売りにしているヒカリエB3のお店。御御御付けも体に優しい感じです。イートインのスペースは少ないのでテイクアウトでも。

酢重ダイニング
ヒカリエ価格ではありますが、お味噌を売りにしているダイニング。白米と玄米が選べるところ、ゆったりと人と話せるところがいいですね。改修していましたが、明日土曜日から営業再開。新丸の内のお店にも時々行きます。

佳の舞とフードショーやヒカリエあたりで仕入れたお惣菜の組み合わせでいただくことも多いです。

言うまでもなく体は自分が食べたものでつくられているので、できるかぎりの心配りをして大切にしてあげたいものです。

健脚

(出羽三山 月山での山伏修業の様子)

ここ10年ほど日本を旅してきて、旅先のローカル電車やお山の中でおそらく戦争を経験しているであろう老夫婦や翁に「いいか兄ちゃん、足だけは鍛えておきなよ」と言われたことを時折思い出します。

人間の体の筋力のうち、下肢が70%を占めています。

筋力の種類は、短距離走でつかう「速筋」とマラソンやウォーキングでつかう「遅筋」の大きく2つに分かれます。速筋はトレーニングで増やすことができますが、遅筋は普段歩くことで育てていくことができます。健康面でアドバイスをいただいている方に「1日20分続けて歩くことを意識してみてください」と言われたことがありますが、なるべく日常にその習慣をとりこめるよう、「歩く」という行為とその時間をとても大切にしています。

2年前の夏に写真の月山、湯殿山、羽黒山にて朝4時から夜8時まで約16時間山歩きをする、という修業に参加しての収穫としては、足のつかれは多少感じるのですが、自然のエネルギーを浴びて体はどんどん軽くなっていくという感覚を味えたこととこれくらいの時間であれば人は歩き続けられるのだな、という気づきを得られたことです。

遅筋が一定以下になると歩く速度が遅くなっていき、杖が必要になり、最終的には自身で移動ができなくなっていきます。まだまだ遠い先の話だとは思いますが、自分の足で移動できなくなり、出かける意欲が衰えてくるというのは人生を楽しむ上であまりにももったい、と考えています。

 

 

木霊


(屋久島のガジュマルに棲息する木霊)

wikipediaでは「木霊(こだま)は樹木に宿る精霊である」と定義されています。
屋久島の木霊は2つの目をもっているのが特徴で、木霊の中でもめずらしい、と地元の方が語っていました。

「もののけ姫」のモデルになった屋久島、宮崎駿監督が何度も足を運んで構想を練り上げたとのことで、普段は目に見えない木霊の存在もよくわかっていたのでしょう。

6年前の前回は桜島を望む錦江湾からの高速船、今回は鹿児島本土乗り継ぎの飛行機で島に入りましたが、着いた瞬間から体全体に大いなるエネルギーを感じられるところはそうそうない、と思われます。特にエネルギーが高い場所では時間がゆるす限り、2泊以上のステイをおすすめします。なぜなら1泊だけだと心身の奥深くにエネルギーが染み込むには時間が足りず、浅い充電で終わってしまいますし、人の持つエネルギーの器が広がりづらく、もったいないからです。

白谷雲水峡コースにある「苔むす森」。2011年3月撮影。
山にはまだ雪がちらほら残っていました。
観察していると、ここではだれもが歩みの足をとめ佇んでいます。

今回の「苔むす森」の姿。
風雨にさらされたであろう倒木が少し痛々しくもあり、厳しい自然の摂理を目の当たりに。
屋久島には600種類の苔が生育している、と言われています。

宿からの景観(右からモッチョム岳、耳岳、石割岳)

旅の方たちと山歩きの道中や温泉で話す機会がありましたが「屋久島は6回目です」「10回は来ている」とか、島に魅せられてのリピーターが多いようです。九州在住の方はフェリーでクルマを持ち込む方もそれなりにいましたね。

あらためて目に見えないいのちの大切さを実感するとともに、充電したエネルギーを世の中に還元できるような生き方をしたいという気持ちになりました。

青もみじ

東山からの陽光を浴びる南禅寺本堂への道

三門でのおやすみのひととき

東福寺臥雲橋からのたそがれ時

新しいいのちがたくさん芽生えてくる新緑の時節。
過ごしやすく、花鳥風月を味わうにもこの季節が一番好きという方も多いのではないでしょうか。

この時期はお花はもちろん、いちょうやけやきなどの木々もいつもより輝いているように感じますが、特に青もみじに惹かれます。京都の主要な青もみじスポットには足繁く通っているのですが、気づくと南禅寺と東福寺には前世のお坊さんの時の記憶が今世に出てきているのではないか、と思えるほど毎年この季節に足を運んでいます。笑

さて、健康の根っこのところが日日の食事と心のあり方の2つの要素で成り立っているとすると、「食事3割、心7割」という比率だと感じます。質のいい食事をしても心と体への影響はせいぜい3割程度です。残りの7割はいかに心を軽くしておくか、心のバランスをとっておくか、ということの方が健康状態を決める大きな要因となります。

心と体は完全につながっているので、心が軽いと体も軽くなります。逆に体が重く感じるなら何かしら心に不調の原因があり、まだ起きていない未来への不安や怖れの気持ちがその重みをつくっていることが多いですし、ポジティブやネガティブに寄りすぎてもバランスを崩します。

心身を軽くする選択肢の一つは自然を愛で、自然のエネルギーに触れることです。自然の持つ力は人のエネルギーを頭のてっぺんからつま先までを整えてくれるので、結果として体が軽くなった感じがするはずです。人間も自然の一部であり、自然に触れることで人間のエネルギーが自然のエネルギーに波長が合ってきます。科学的には植物の発するフィトンチッドが癒やしや安らぎをもたらしている、とも言われますね。

健康を増進してくれるには、目に見える食べものの力以上に心のあり方という目に見えないものが大きな役割を果たしている、ということが今回一番お伝えしたかったことです。

新しいいのちが芽生えるこの季節にしっかり気を充電し、生きる活力になるといいですね。