知識と努力

東大卒、物理学者として世に300冊ほどの著作を世に出され、生涯現役であった三石巌さんの本をご紹介します。

二人に一人がガンになる時代といわれていますが、ガンを予防するためには「活性酸素を大量発生させない」というのが根幹をなすメッセージです。諸悪の根源はストレスと栄養不足にある、と。

活性酸素の説明はネットにお任せしますが、大量発生すると「体がさびてくる」ということです。体がさびてくると臓器や血管の機能が衰え、体そのものが弱ってきます。さびを加速させるのは日日のストレスと栄養不足である、ということですね。

何事もガンことガンばりすぎには要注意です。健康になるために食事制限をしてそれがストレスになったのでは活性酸素の思うツボですし、健康のために運動しなきゃという気持ちやすスポーツのしすぎや走りすぎもそのまま活性酸素の大量発生に直結します。

食事に関しては「良質なタンパク、ビタミン、スカベンジャー」の3つの栄養素の積極的な摂取をすすめています。これらはいのちある食べものにしか含まれていませんし、ビタミンは良い頭を手に入れるにもいいとのこと。肉、魚、卵、緑黄色野菜、海藻、柑橘類等をすすめていますが、無農薬野菜は百害あって一利なし、という意見の持ち主です。

人間の体には個人差があり、同じことをしてもまったく同じ効き目があるわけではありませんが、正しい知識と正しい努力(がんばりすぎは注意)をすることで生涯病院に行く必要のない心身をつくることはできると思います。

この本を読んであらためて「中庸であること」の大切さを認識させていただきました。

生前のご本人曰く「100年経っても腐らない情報を提供したい」と言われており、長寿にして、知的活動を目指すすべての人々必読の書と言えるかと思います。

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