夏越の大祓

(渋谷の地を鎮護する金王八幡宮での茅の輪)

今年も夏越の大祓(なごしのおおはらえ)の時節がやってきました。大祓は、神道儀式の祓の1つで毎年6月と12月の晦日に行われるのが恒例です。写真の茅の輪を、正面から最初に左まわり、次に右まわりと 8 の字を描いて3回くぐることで、上半期に溜まった罪・穢れ(気枯れ)を落とし、下半期を無事に過ごせることを願う、というものです。京都では「水無月」という和菓子をいただくことが習慣になっているのは余談です。

本日は気枯れの元になる「邪気」について。

日日生活しているとだれでも何かしらの邪気がついてくるものです。邪気の一種がストレスだと思っていますが、ストレスが溜まってくるとさらに邪気がつきやすい体質となり、その人のエネルギーを下げて病になる、という傾向があるように感じます。ですので、「ストレスを溜めすぎない」ということと「日日の邪気を祓っていく」という2つのことが大切だと感じます。

個人的に邪気がついたな、と感じるのはイライラしたり、発することばがきつくなったりする時です。そういう時は陽光を浴びたり、歩いたり、自然に触れたり、笑顔をつくったり、拭き掃除をしたり、生きたものを食したり、音楽を聞いたり、湯船につかったり、ヨガをしたり、旅をしたり、あらゆる試みで全力で邪気を祓いにいきます。

小さい子どもには邪気がないように感じますが、大人もできるかぎり無邪気に近づく努力をして、正気を得ようとするところに、病気にならないまことの心の健康が存在するのでないでしょうか。

強羅での雨上がりの紫陽花。
心が晴れて、邪気が遠くに離れていく気持ちになります。

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