心と体

姿勢と呼吸のつながり

人はこの世に出てくるときはオギャーと息を吐いて 生まれ、この世を離れるときは息を吸って(息を引き取って)旅立ちます。そしてまた来世に出てくるときに前世の最期で吸った息を吐き出して生まれてくる、というように息がつながっています。これを「息通し」というそうです。

生きていく上で呼吸の深さや浅さ、という質は仕事時や歩く姿勢と密接につながっていると感じます。

正しい姿勢▶︎深い呼吸▶︎血液の流れがいい▶気のめぐりアップ▶ストレス軽減▶心身の調子がいい
という好循環をつくります。呼吸が深いと目の前のことにより集中できますし、思考の質も高まります。

日常でPCに向き合って仕事をしていると、どうしても図の①のように肩が前に出てきて呼吸が浅くなります。PCと肩の距離を一定に保ってくれる見えない糸があればいいな、と思うのは余談ですが、肩が前に出てきたと思ったら、その場で②の位置に肩を引き上げ、肩甲骨と肩甲骨の距離を縮めることを意識して③の位置に下げ、最後に④の位置に脱力して下げます。

①▶②▶③▶④の動きのくりかえしは姿勢を正し、深い呼吸を取り戻すためにおすすめです。

3年前にメンタルフィットネストレーナーという資格を取得した際に、呼吸によってその人のメンタルの状態やストレスの度合いが大きく変わることがよくわかりましたし、いまのヨガの先生にも呼吸とアーサナ(姿勢)のことをいろいろお尋ねして実践しているところです。

歩く時は、頭のてっぺん(百会)が天からの見えない糸で引っ張られていることを意識するようにしています。心身の調子があまりよくないな、という時はいまの姿勢を見直すことは比較的簡単にできる選択肢の一つだと思います。

渋谷青山和食事情


(臨済宗南禅寺派圓光寺のことば)

本日は会社から徒歩でお昼時にいける渋谷、青山の和食どころについて。

日本人は日本で採取されたお水と日本で育った生きた食べものをいただくことで日本人としての心と体、ひいては大和魂が育まれていく、と個人的には考えています。

田んぼ
おひつ膳とおにぎりが有名。お米、お塩、お醤油、お味噌のこだわりが秀逸。焼鮭や鯖味噌煮の定食が定番。飲みすぎた翌日はここのお味噌汁を身体が欲します。代々木が本店で西新宿にもできましたね。

味の浜藤
東急のれん街で10時30分〜21時の通しで営業。ランチのタイミングを逃した15時以降とかに行きます。焼き魚と小鉢が充実。席は狭め。

PARIYA
東急フードショーにあるお弁当テイクアウトのお店。白米と玄米の選択に加え、お惣菜もいろいろと選べるところがいいのでは。目の前のイートインスペースが拡充され、ここで食べれないこともないです。余談ですが、隣の林フルーツのやっているジュースバーはフレッシュで余計なシロップが入っていないので、心身をすっきりさせたい時におすすめです。

いろは
寝かせ玄米のおにぎりを売りにしているヒカリエB3のお店。御御御付けも体に優しい感じです。イートインのスペースは少ないのでテイクアウトでも。

酢重ダイニング
ヒカリエ価格ではありますが、お味噌を売りにしているダイニング。白米と玄米が選べるところ、ゆったりと人と話せるところがいいですね。改修していましたが、明日土曜日から営業再開。新丸の内のお店にも時々行きます。

佳の舞とフードショーやヒカリエあたりで仕入れたお惣菜の組み合わせでいただくことも多いです。

言うまでもなく体は自分が食べたものでつくられているので、できるかぎりの心配りをして大切にしてあげたいものです。

健脚

(出羽三山 月山での山伏修業の様子)

ここ10年ほど日本を旅してきて、旅先のローカル電車やお山の中でおそらく戦争を経験しているであろう老夫婦や翁に「いいか兄ちゃん、足だけは鍛えておきなよ」と言われたことを時折思い出します。

人間の体の筋力のうち、下肢が70%を占めています。

筋力の種類は、短距離走でつかう「速筋」とマラソンやウォーキングでつかう「遅筋」の大きく2つに分かれます。速筋はトレーニングで増やすことができますが、遅筋は普段歩くことで育てていくことができます。健康面でアドバイスをいただいている方に「1日20分続けて歩くことを意識してみてください」と言われたことがありますが、なるべく日常にその習慣をとりこめるよう、「歩く」という行為とその時間をとても大切にしています。

2年前の夏に写真の月山、湯殿山、羽黒山にて朝4時から夜8時まで約16時間山歩きをする、という修業に参加しての収穫としては、足のつかれは多少感じるのですが、自然のエネルギーを浴びて体はどんどん軽くなっていくという感覚を味えたこととこれくらいの時間であれば人は歩き続けられるのだな、という気づきを得られたことです。

遅筋が一定以下になると歩く速度が遅くなっていき、杖が必要になり、最終的には自身で移動ができなくなっていきます。まだまだ遠い先の話だとは思いますが、自分の足で移動できなくなり、出かける意欲が衰えてくるというのは人生を楽しむ上であまりにももったい、と考えています。

 

 

青もみじ

東山からの陽光を浴びる南禅寺本堂への道

三門でのおやすみのひととき

東福寺臥雲橋からのたそがれ時

新しいいのちがたくさん芽生えてくる新緑の時節。
過ごしやすく、花鳥風月を味わうにもこの季節が一番好きという方も多いのではないでしょうか。

この時期はお花はもちろん、いちょうやけやきなどの木々もいつもより輝いているように感じますが、特に青もみじに惹かれます。京都の主要な青もみじスポットには足繁く通っているのですが、気づくと南禅寺と東福寺には前世のお坊さんの時の記憶が今世に出てきているのではないか、と思えるほど毎年この季節に足を運んでいます。笑

さて、健康の根っこのところが日日の食事と心のあり方の2つの要素で成り立っているとすると、「食事3割、心7割」という比率だと感じます。質のいい食事をしても心と体への影響はせいぜい3割程度です。残りの7割はいかに心を軽くしておくか、心のバランスをとっておくか、ということの方が健康状態を決める大きな要因となります。

心と体は完全につながっているので、心が軽いと体も軽くなります。逆に体が重く感じるなら何かしら心に不調の原因があり、まだ起きていない未来への不安や怖れの気持ちがその重みをつくっていることが多いですし、ポジティブやネガティブに寄りすぎてもバランスを崩します。

心身を軽くする選択肢の一つは自然を愛で、自然のエネルギーに触れることです。自然の持つ力は人のエネルギーを頭のてっぺんからつま先までを整えてくれるので、結果として体が軽くなった感じがするはずです。人間も自然の一部であり、自然に触れることで人間のエネルギーが自然のエネルギーに波長が合ってきます。科学的には植物の発するフィトンチッドが癒やしや安らぎをもたらしている、とも言われますね。

健康を増進してくれるには、目に見える食べものの力以上に心のあり方という目に見えないものが大きな役割を果たしている、ということが今回一番お伝えしたかったことです。

新しいいのちが芽生えるこの季節にしっかり気を充電し、生きる活力になるといいですね。

ストレスのサイン

(洛中で出逢ったことば)

生きていると、自分でも気づかないうちに身近な人間関係や仕事のことで感情をためこんだり、まだ起きていない未来に不安を抱えたりし、ストレスというものが日々随時発生していると思われます。ストレスは体のエネルギーの流れを滞らせるため、心のみならず体も重く感じるようになります。

そもそも心というのはころころ変わりやすい性質を持っています。今日は幸福感に満ち溢れているけど翌日になるとなんか気持ちがあがってこないな、やる気がおきないな、ということも多々あるかと思います。

「人間は幸せになるために生まれてきた」とするならば、ストレスはデフォルトで発生する長くおつきあいする相手だと思い、それでも「心を軽くし、幸せを感じる」という日々のゲームとして捉えることができると考えます。

ストレスがたまってくるとわかりやすく体にサインを出してくれます。
◯髪・顔・爪のツヤ
◯顔色(臓器の不調による)
◯体重の増減(2キロ以上)

さらに負荷がかかると、腰・頭・歯の痛み、顔の腫れ、微熱が続いたりして「それ以上ストレスを進ませては心身によくないですよ、もっと自分を大切にしてくださいよ」という神さまからのお知らせがやってきます。

ちなみに自分の場合はストレスにより
◯朝全然起きれなくなる(三度寝くらいする感じ)
◯円形脱毛になる(小学4年生くらいから)
というのが振り返ってみるとストレスが表に出てきた歴史になります。笑

心がいつも軽い状態であることは理想ですが、体の筋肉をつけるにはある程度の負荷が必要なように、それなりの負荷のかかる経験や出来事が心の筋力アップにも必要なのでしょう。思い起こすと無職で、借金を背負い、家もなく、家電もない時期もありましたので、こういう経験をさせてもらったことが心の筋力と幸せを感じる力をあげてくれているだろうな、と感謝する日日です。

いまのところストレスを劇的に緩和してくれるナンバーワンと思っているのは、山登り(森林セラピーともいう)でしょうか。心と体によく効きます。もっと身近にできることだと正しい呼吸と正しい姿勢からアプローチしてくれるヨガとか。あとは弱っているときにお肉を食べる、とか、大きな声で歌ったり、踊ったり、エネルギーの高い神社にお参りしエネルギーをいただく、とかですかね。

自分なりに心を軽くする習慣を身につけているとこの世は生きやすくなると思います。

佳の舞

昨秋から会社の給食として導入された無添加玄米保存食「佳の舞」についての感想を述べる前に神棚について説明です。

向かって左は会社の崇敬神社の明治神宮、向かって右は本社所在地の渋谷の氏神様である金王八幡宮、中央に鎮座されるのは皇大神宮の剣祓(依り代の木は内宮境内からのもの)。お供えするものとして左からお水、お米、お塩の順。

淡路島の洲本市由良にある株式会社味きっこう開発の「佳の舞」。昨年11月に社長の魚谷佳代さんに徳島への旅の途中にお会いし、直接話を伺ってきました。佳代の名前からの「佳の舞」。この玄米保存食が幕末からの約150年、魚谷家8代で紡いできた誕生するまでのストーリー「味きっこう物語」がこちら。使用している玄米は地元淡路島産と瀬戸内海の穏やかな気候に恵まれた岡山県産のブレンドです。

さて、昨年からの約4ヶ月で70食ほどそのまま、もしくは、湯煎していただいた率直な感想としては、腸を洗浄する力がすこぶる高いという印象です。朝のフルーツと1日1食この佳の舞があれば、腸内健康のコンディションづくりのために他には何もしなくていいよね、という感じですかね。加えて、食べてから30分〜60分くらいで自分のエネルギーが少しあがってくるのがわかります。まぁこれは気のせいかもしれませんが。笑

人の顔色は臓器の状態とほぼイコールですので、佳の舞をいただくことが習慣になれば顔色は体の内側からさらによくなりますし、腸内が綺麗になることで体内のエネルギーの循環もますますよくなることでしょう。

母親や普段お世話になっている方々に今年に入って紹介したところ、すっかり気に入り味きっこうさんから直接取り寄せて日々の食卓に並んでいるようです。笑 ただ紹介しただけなのに喜ばれ、感謝されるという佳の舞の商品力が素晴らしいですね。無添加で1年保存というのは驚異的です。

こちらは本社の工場前に並んでいた佳の舞以外のラインナップ。すべての種類を美味しくいただきましたが、佳の舞が一番かな。笑

おかげさまで佳の舞に出会う前よりさらにコンディションがあがっている今日このごろです。

後生掛温泉

(今年は雪が少ないという鹿角花輪にて)

岩手県と秋田県県境の八幡平山頂から少し西側に位置し、十和田八幡平国立公園の中にある後生掛温泉で気と心をゆるめてきました。

東京からだと池袋から深夜バスで鹿角花輪駅まで8時間、そこから地元のバスで1時間、もしくは、盛岡か田沢湖まで新幹線、そこからバスで2時間といったアクセスです。夏場であればレンタカーもあるのでもう少しアクセスの自由度が出てきます。

さて、後生掛温泉は「湯治部」と「旅館部」に分かれており、今回は湯治部に宿泊しました。宿舎の床下に蒸気を通して暖めるオンドル構造になっていて、部屋の中はその地熱だけで真冬でも浴衣1枚裸足で過ごせます。畳の部屋だったのですが、畳に素足だと足の裏が熱すぎ、布団を敷いてその熱さを和らげるといった塩梅です。寝る時は掛け布団も入りませんし、自室で寝ているだけでも湯治効果があるといわれているのにすこぶる納得です。

冬は気温に比例して体温も下がりがちになり、寒さから身を守ろうとして力み、体が硬くなります。冷えにより血流のスピードも遅くなり代謝が落ちてきます。寒さによって肩があがってくることで特に上半身がいつも以上に強張りますし、つながっている心も重くなりがちです。普段よりも交感神経優位の状態が深くて長くなり、「ゆるむ」と同義の副交感神経とのバランスがとれずに気のめぐりが悪くなることで、病になるのです。「冬だから風邪をひく」というのは基本的にはこういうメカニズムです。

対策としてはとにかく体を冷やさないこと。具体的にはいのちある温かい食べものと飲みものをいただく、お風呂(自宅・銭湯・温泉施設等)に長めに浸かる、ヨガやストレッチを入念にする、体を動かす、でしょうか。「体を暖める」という行為は気と心をゆるめるという結果に直結します。冬に限らず、体を冷やさない、体温をあげる、というのは万病を追い払う根本的な解決策です。

すでに病にかかっている方や体のことで悩みがある方には今生で一度は足を運んで欲しいですし、ぜひお連れしたい場所です。末期ガンの方が治って帰っていったとか、当初杖で来た方が帰るときには杖を置いていったいう話を職員の方が嬉しそうに話していたのが印象的でした。不覚にも自分に何かあった場合には最短でも3ヶ月は後生掛に逗留したいと思っています。笑

ということで、今夏の予約をとって帰京しました。

三通りの食べ方

心と体と魂の関係について造詣が深いリズ・ブルボーさんの「からだの声を聞きなさい」 「五つの傷」 に記されていることでもありますが、食べ方の三通りについて考察します。

人は次の3つのうちのいずれかの状態で食べている、と言われています。
①習慣から食べる
②感情から食べる
③欲望から食べる

①は、朝7時だから、仕事のお昼休みで正午だから、という決まった時間に食べるケースです。人の自然の状態としては日によってエネルギーを必要とする時間もエネルギーの量も異なるので、ランチやディナーを摂らなくてもエネルギーが満たされている時はありますし、普段より早い時間に多くのエネルギーを必要とすることもあります。まずは自分のエネルギーの状態を感じるところからはじめてみましょう。

②ですが、イライラした感情や心のストレスがそのまま食に向かうケースです。心のバランスを崩したり、気が乱れてくると、その気が過剰な甘いものや揚げ物や過度なお酒を自分の体に引き寄せていきます。刺激のかかった状態が刺激を欲するのです。長時間労働、過度なプレッシャー、人間関係の悩み等が続くと、自身の経験からも言えますが、特にこのサイクルに陥りがちです。目の前の食事の内容がいまの心の状態を見事に表現してくれています。

③は食べたいから食べる、ということですが、食べることにとても執着する人は前世で餓死した記憶が今世に出ていると言われています。ちなみに僕も一度は餓死した経験があると感じています(笑)。魂的な話はさておき、これだけ人工的につくられた食べもので溢れている飽食の時代は、命(みこと)のある食事をしっかり選び抜いていかないと添加物や化学調味料という毒が30年、40年、50年という年月を経て徐々に体を蝕んでいきます。

自分の体を守れる人は自分しかいません。自らの体を守る術を身につけていきましょう。

交感神経と副交感神経

本日は呼吸に密接に関わる自律神経の交感神経と副交感神経の違いについて。

呼吸をコントロールすることで心の状態を変えることができます。

「息を吸う」とき、交感神経が優位になり、体が引き締まり、心も緊張し、血液の流れが悪くなります。
「息を吐く」とき、副交感神経が優位になり、心も体もゆるみ、血液の流れがよくなります。

PCに向かっている時は、スクリーンにあわせて顔が下向きになりがちで気道が狭くなるので、息を吸いづらく、その結果交感神経が優位になり、肩にも力が入り凝りやすくなります。ですので、ランチタイムやウォーキングミーティングで外を歩く際は空を見上げて「4回吸って7回吐く」意識で吐く事に集中して副交感神経とバランスをとることでリラックスできますし、不思議と肩の力が抜けていくのを実感できるはずです。ちなみに「息を止める」と集中力や注意力は増します。

自宅でのヨガ、ストレッチ、瞑想、入浴時は「吐く」という行為で心と体をゆるめて、なるべく副交感神経優位の状態で就寝できることが心身ともに気持ちのよい朝を迎えるコツの一つです。

「吸う」「吐く」「止める」
この3つはその人の心の状態を決めるとても大切な要素です。

強氣と弱氣

日々のコンディションについて、現段階での気付きをシェアします。

自分の絶好調のコンディションを100、あの世からお迎えがくる状態を0だとすると、
弱氣ゾーン:0〜70
未病ゾーン:70〜90
強気ゾーン:90〜100
の3つに分けられます。

【弱気ゾーン】
体の中を弱い気が流れ、体の一部の気が滯り、気が枯れてきている状態。現れる症状としては胃・腰・頭に痛みが出たり、咳が出たり、顔や髪や爪にエネルギーが行き渡らずツヤが失われてきます。行動としては病院に行ったり、薬を飲んで解決策を見出そうとするのが特徴です。

【未病ゾーン】
体のどこかに症状は出てはいないが、体が重く感じたり、寝付きが悪かったり、朝起きるのがつらい状態。呼吸が浅くなり、なんとなく本調子ではない感じがする。病院には行かないが、薬やサプリやエナジードリンクを飲んだり、マッサージだけで解決しようと体の外側からアプローチするのが特徴です。

【強気ゾーン】
体が空気のように軽く、朝の目覚めもよく、やる気に溢れている状態。

弱気ゾーンはすでに気が病んでいますが、未病ゾーンも気の流れが悪くなってきているので限りなく病気予備軍です。体に症状として出てくるのは「もう少し体をいたわってくださいね」という神さまからのお知らせです。

弱気ゾーンや未病ゾーンになるには100%習慣や心に原因があるので、まずはその目に見えない因果関係を知ることから健康と向き合うことがはじまります。

健康を大切にするということは、自分を大切にするということです。
人の中には「分け御霊」という神さまが宿っていますので、自分を大切にすることは神さまを大切にする、ということにつながりますね。

人体の3つのサイクル その3


(エジプトの砂漠での日の出)

【午前4時  〜 正午】 ①排泄
【正午  ~ 夜8時】     ②消化
【夜8時 ~ 午前4時】      ③吸収

人体の3つのサイクル、最後に③の「吸収」についての現段階での気付きについてシェアします。

単刀直入に言うと、
夜8時から午前4時までにどれだけ良質な睡眠を確保できたかで、食べ物が心身のエネルギーに転化する総量が決まります。

仮に夜8時就寝、朝4時起きの人が享受できるエネルギーを100だとすると、
夜10時就寝だと75
0時就寝だと50
午前2時就寝だと25
といった塩梅です。

就寝する時間が遅ければ遅いほど、食事からのエネルギーを取り込めなくなるため、
体力の回復はあまり見込めず、目覚めがすっきりしないことでしょう。

ちなみに百寿者(センテナリアン)の大半は平均睡眠約8時間で夜8時就寝、朝4時起床というリズムで生きている、という統計の記事を時々見かけます。歳を重ねていくにつれ、その習慣が日の出と日の入りに寄り添っていくことは、人間が自然の一部であり、自然に生かされていることを証明しています。

余談ですが、「吸収」の時間帯のことを考えると、多くの旅館での夜の食事のスタートが夜6時であることや、京都の老舗料亭が夜8時に閉店を迎えることは人体のサイクルの観点からするととても理にかなっていて、人体にとても優しいシステムと言えます。

天寿、天命というのはありますが、排泄・消化・吸収の人体の3つのサイクルを意識して日々を生きることが、晩年になっても丈夫な心身を維持でき、人生を謳歌できる基盤になることでしょう。

人体の3つのサイクル その2

消化の時間

【午前4時  〜 正午】 ①排泄
【正午  ~ 夜8時】     ②消化
【夜8時 ~ 午前4時】      ③吸収

人体の3つのサイクル、今回は②の「消化」についての現段階での気付きについてシェアします。

食べ物の種類の違いによる消化の時間を図でまとめてみました。(時間は目安です)
食後に眠くなることがあるかと思いますが、この理由は消化活動に体内のエネルギーを使うからです。
消化活動で無駄にエネルギーを使わず疲れない体を維持していくには、消化時間の短いものから順にいただくことが理想です。

図からもわかるように、消化に時間のかかる王様は炭水化物とタンパク質の組み合わせで、
短くとも10時間以上は胃の中に滞留します。代表的なものは「丼もの」ですね。

尚、人間の身体の構造上、20時以降は消化活動がストップします。
「では、20時以降に食べた物はどうなるか」というと、それは未消化のまま、消化がスタートする翌日の正午まで胃の中に残り続けます。

胃に滞留している間に生ゴミのように胃の中で腐って老廃物となり、体内に臭いを残し、脂肪へと変わるので、丼ものをいただくのであれば、夜より昼の方が体への負担は減ります。フルーツも食後ではなく、食前の方が胃の中で滞留しないため、はるかにフルーツ自体の新鮮なエネルギーをいただくことができます。

外見に自ずとあらわれてくる美しさは胃腸の美しさから育まれるといっても過言ではないでしょう。

人体の3つのサイクル その1

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人体の3つのサイクルについて。

世界の名著25冊ともいわれる健康本のバイブル「フィット・フォー・ライフ」によると
人体の機能は1日24時間で8時間ずつ、大きく3つの機能に分かれている、と記されています。

【午前4時  〜 正午】 ①排泄
【正午   ~ 夜8時】    ②消化
【夜8時    ~ 午前4時】   ③吸収

この本を読んでから約12年、この3つのサイクルに則って生活をしてみた現時点での気付きをシェアします。

①の「排泄」の時間帯は体内にある不要なものをなるべく体外に出して綺麗にする時間のため、
起きてから正午までの時間に消化に時間がかかるものを摂取すると、
体が重く感じたり、集中力が散漫になりがちで、コンディションが下がります。

また、この8時間の時間帯に長く寝ていたり、消化に時間がかかる食べ物を摂取していると
排泄の力が弱まり、体内の不要なものが体外に出ていかないので、腸が綺麗にはなりづらく、
体内のエネルギーが首尾よく循環しないために、顔や髪や肌や爪のツヤが失われていく要因になります。

しかし、排泄の時間帯にお腹が空いた時に食べていいもの、排泄の力を促してくれるものがあります。
それはフルーツです。付け加えるなら、新鮮で水分の多いフルーツです。
フルーツは消化にほぼエネルギーを使わない、胃に負担のかからない食べ物なので、排泄の時間帯には最適です。

生きている体は日々の習慣の積み重ねからつくられるので、できる範囲で実践していきましょう。

考えていることと食べているもの

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(マウイ島 ハレアカラ山頂の朝日)

人はそれまで「考えていること」と「食べているもの」の集大成、

とある成功者が言われていた。

比率は考えていることが7で、食べているものが3だとも。

毎日の習慣の積み重ねがいまの自分をつくっている、ということですね。

西洋の格言のyou are what you eatを少しアレンジして

”you are what you think and what you eat.”

ということになりますね。

断捨離とダイエットの密接な関係

壱岐

(壱岐の海)

断捨離とダイエットとの密接な関係について。

断捨離には大きく3種類あります。

▶︎家や会社にある目に見える物、ハード面の断捨離

▶︎デジタルファイル等、ソフト面の断捨離

▶︎胃腸の中をデトックスして洗い流す、カラダの中の断捨離

目に見えるものも目に見えないものも、
1つずつ1つずつ、すべて、自身の心と見えない糸でつながっているので、
自分にとって必要ないもの、すなわち、ガラクタに囲まれているほど、
そのエネルギーが体にとりつき、身動きがとりづらくなり、
「新しい行動」をするエネルギーを奪われています。

そして、ガラクタに囲まれているほど、
自身の体にガラクタの無駄なエネルギーを溜め込んでしまうので、
太りやすく痩せにくくなります。

さらに、行動が一番未来を変える力になるので、
ガラクタに囲まれて行動するエネルギーを奪われると
人生の運気が下がり、衰退の方へ向かわされます。

「捨てる」「手放す」という行動には、
「取り入れる」時以上のエネルギーが必要となります。

日頃から身の回りをシンプルに整理して、
心身のエネルギーを高めていきましょう。